あたしは、悪魔と契約しました。

「ねぇ、哲也。哲也は、、、あたしの、王子様?」

「さぁな?それはキスしたら、、、わかるんじゃねぇ」


そう言い、哲也はゆっくりとあたしに顔を近づけてくる。


そしてギリギリの距離で、どの動きを止める。


「俺は、お前に思い出して欲しい。俺と過ごした、時間を。それで、、、」

「それで?」


震える声で、あたしは哲也に尋ねる。


「思い出したお前に、聞きたいことがある」

「聞きたい、こと?」

「あぁ。あの時のお前は、俺のこと、、、好きだったか」


その哲也の言葉は、とても弱々しくて、とても切なそうで、、、


胸がキツク、、、締め付けられた。


「過去のあたしは、わからないけど、、、今のあたしは、、、」