あたしは、悪魔と契約しました。

咲良は、あたしに笑いかける。


「千尋に、似合うと思って」


ありがとう。大事にする。


まだ声が出ないので、心の中で咲良に答える。


「あたしが居なくなって、寂しくなったら、このネックレスをあたしだと思って」


なんて、咲良は冗談っぽく言っていたけど、、、


あたしには、、、


「もう、一緒に居れない」


そう、言われているような気がした。


だから、何だか怖くなって、、、


あたしは、咲良は抱きついた。


咲良は、そんなあたしに気付いていたと思う。


だって咲良は、あたしの心が理解できるんだもん。


なのに、、、


咲良は、何も言わなかった。