あたしは、悪魔と契約しました。

メモ用紙とペンをカバンに詰め込み、静かに部屋を出た。


時間はもうすぐ、0時を指そうとしている。


それなのに、廊下には灯りが付いていた。


あたしは、誰とも出会わないことを願って、足を進めた。


進めた。と言っても、そこに、、、


あたしの意志は、ない。


だって、、、


進めてる。と言うより、進めされてる。と言った方が正しいから、、、


自分がどこに、向かっているのか?わからないけど、、、


希望もなければ、不安もなかった。


そして、たどり着いた場所には、1人の女性が居た。


女性はあたしのことを見つけると、、、


「千尋」


そう、あたしの名を呼んだ。


友達でもなければ、知り合いでもない。