あたしは、悪魔と契約しました。

困惑するあたしに、女性は、、、


「哲也は、あたしと血の繋がりがないの。もちろん、千尋とも。あの子は、捨てられた子供。だから千尋が「お兄ちゃん」って、呼びたくないなら、呼ばなくても良いわよ?」


笑顔で、そんなことを言う。


じゃ、、、哲也の親は、誰なの?


”てつやの おやは だれ”


「それは、あたしにもわからない。だって、施設から貰った子だもの」


貰った、子。


そんな風に、簡単に、平然と口に出来る女の神経を、、、あたしは疑った。


「哲也には、家を継いで貰わなきゃい」


家を、継ぐ、、、


それは、哲也の意志?


それとも、この女が押し付けてるの?


子供は、親の所有物じゃ、、、ないのに、、、