あたしは、悪魔と契約しました。

一瞬、息の仕方を、、、忘れた。


聞きたい言葉は、たくさんある。


言いたい言葉も、たくさんある。


だけど、あたしの口からその言葉たちは出てこない。


あたしはただ、パクパクと口を動かす。


それを見て、女性は紙とペンを用意した。


それを受け取り、あたしは紙にペンを走らせる。


”てつやとあたしは きょうだい”


「そうよ。でも、、、哲也と千尋は、本当の兄弟じゃない」


また、女性は意味のわからないことを口にする。


本当の、兄弟、、、じゃない?


じゃ、何が、、、本当なの?


この女性の言葉たちは、複雑過ぎる。