あたしは、悪魔と契約しました。

そっと、あたしの瞳が開く。


視界には、先ほどと同じ天井。


でも、あたしの傍には、、、誰も居なかった。


痛む体を動かすこともなく、あたしはボーッと天井を眺める。


物音すらしない部屋に、息が詰まりそうだ。


でも、あの家に居るよりは、、、マシだ。


__ガチャッ__


部屋のドアが、小さな音を立てて開く。


そこには、綺麗な女性が立っていた。


女性と瞳が重なり、女性の瞳が揺れる。


ゆっくりとあたしの元へと来ると、寝ているあたしの手を握った。


そして、、、


「ごめんなさい、千尋」


そう、愛おしそうな声で、、、


あたしの名を、呼んだ。


、、、お前は、全て知る。


もう、準備は、、、出来た。