あたしは、悪魔と契約しました。

「千尋!!」


そう呼ぶ、聡の声も、、、


あたしに問い掛けている、人間の声に聞こえてくる。


止めて、あたしの名前を呼ばないで、、、


「タカさん。どういう事だよ!!」


哲也が、男に詰め寄る。


「俺にも、わからねぇ。彼女が急に、、、暴れ出した」


哲也は男の言葉に、チッと、、、舌打ちを1つ溢す。


消えて、消えて、、、


あたしは誰かもわからない相手に、必死に反抗する。


「俺だ。俺を、、、見ろ」


強い力で顔を掴まれ、真っ直ぐに哲也はあたしの瞳を見つめる。


、、、哲也?


目の前に居る相手が、哲也だとわかりフッと体から力が抜けた。


そして目の前が、、、真っ暗に、なった。