お昼休みにこんなことになるなんて
すぐ隣に私の手紙をすごく楽しそうに読んでくれてる速水くんがいて
あと少しで肩はくっついてしまいそうな距離
そんな空間で読む大好きな人からの手紙はいつも以上にどきどきで特別に感じる
手紙の内容はいつも通り雑談とかオススメのお菓子だとか、
側からみたらただの手紙でも私にとってはすごく大事な宝物
もっと読みたい!
その気持ちが読むスピードを早めていって
あっというまに読み終わっちゃう
なんだかエネルギーが充電されたみたい
すっごく、楽しかった
そして、手紙から顔をあげたら
そこには笑顔の速水くんがいて
「うん、なんか伊織の笑顔見たら元気でた!授業もかんばれそう」
なんて言われたら、もう嬉しくて嬉しくて
もう時間が止まっちゃえばいいのに
そんなこと、思ってる時だった
「空?」
速水くんを呼ぶ、女の子の声
「あ、梨亜(リア)」
梨亜…って誰なんだろう
そこに現れたのは誰もが振り返るような可愛い子
ふわふわくるくるのロングの髪
お人形さんみたいな小さな顔
抜群のスタイル
速水くんと並んだら美男美女っていわれるような、そんな女の子
「探したんだからね、まったく。」
といって、速水くんの手を取る
まって、よくわからない
「空、この子だれ?」
女の子は私をちらりとみる
こっちのセリフ…なんて言えないけど気が強い子だったらいってたかもしれない
「友達だよ。
もうすぐ授業だし、またね伊織!」
といって速水くんは女の子と教室に戻っていく
手を振ってくれたから振り返したけど、
だけど…

