こつん、


ふたりのおでこがくっついた


あつい
熱が出ちゃいそう


こんなことって、あっていいのかな


そして、つぶやかれるのは


「いたいのいたいの、とんでけ〜」


速水くんの魔法の言葉


なんだか心がふわふわ軽くなって
さっきまで感じてた疲れが嘘みたい


すっごく、すごく幸せだ、わたし


心がふわふわな幸せに満たされてく


「なんてね、とんでった?


なんか疲れてそうな顔してたし。少し俺がもらってあげる。」


無邪気に速水くんが笑ってる


わたしの心ももらわれちゃいました、速水くん


速水くんのおでこが離れてく


ずっと、このままがいいな


なんて言えなくって。


離れちゃ、やだ


こんなわがままも、いつか言えたらいいな


わたしは完全に、恋の魔法にかけられてしまったみたい