「どうしよう、すごく嬉しい」
空くんの声が、すぐ耳元で聞こえた
どうしよう、心臓の音
伝わってなければいいけど…!
「側にいていいかな
伊織を、頼っていい?」
「もち、ろん…」
恥ずかしくって
くすぐったくって
もう、なんでもいい
わたしも空くんをぎゅっと抱きしめた
…
「伊織も、俺を頼れよ
笑ってほしい」
言葉ひとつひとつが大切で
すべてが“好き”に直結してるみたい
「…うん」
そして、なんだかお互い恥ずかしくなって
ゆっくり離れた
訳もなく笑いがこみ上げてきて
2人で顔を合わせて笑った
…
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