わたしが空くんに一方的に終わりを告げた次の日


「伊織〜?美味しいプリン買ってきた!
一緒に食べよう…?」


「そうよそうよ!一緒に食べよう、伊織!」


お昼休みの教室で、湊と優里がわたしの表情を伺うように声をかけた
いつもよりなんだか高めの声で、湊に至っては変なジェスチャーが付いていた


気持ちは嬉しい
大好きなプリンなのに、なんでかな
全くときめかなくて、心にぽっかり穴が空いたみたいな、そんな感じがする


申し訳なく思いながら首を横に振った
そして
「少ししたら、ちゃんと事情を話すから。だから、今は…」


そう言うと
「分かった。早く元に戻ってよね!」
と湊は笑顔を見せてくれて優里と一緒に離れていった


なんでこんなに2人は優しいんだろう
結局、あの日から2人に事情を話すことはできなかった


事情も話さず、ほっておいて。なんて頼んで、すごくわたしは自分勝手だ


2人の優しさは、心が苦しくなるくらい優しかった