もえ★ぱに

―キィ…

「ママ………ッ」

胡桃がドアの前で出した声は、今にも消えそうなほど小さかった。

「く…るみ…」
姉貴は顔を歪める。

「…ふぇ…ッマ、ママの馬鹿ぁーッ」
そう言って胡桃は部屋を飛び出した。

「胡桃!!??」

姉貴はドアに向かって叫ぶ。

「…姉貴」

「何よ……」

「…姉貴、最低だよ……」

俺はそう言って胡桃の後を追い掛けた。

姉貴はただ、ぼうぜんと立ち尽くしていた。