いつも以上に、王宮内の廊下は暗かった。
それでも、まだここは月明かりが差し込んできて明るい方だ。
王宮内部の廊下はさらにもう少し暗いことだろう。
俺は、王宮内をただ歩いていた。
現在、俺が歩く場所は舞踏会が行われている所から少し離れているためか、人の声もしなければ、誰もいない。
まぁ、この場所に誰かいたらそれは不審人物のわけだが―――――。
それにしても、暗い。
「ユーリさん!!」
突然、後方から声をかけられた。しかし、振りかえっても誰もいない。
俺が怪訝そうな顔をすると、もう一度声をかけられた。
「違うっす。そっちじゃないっす。」
あぁ。
声をかけた人物は廊下に面している庭にいた。
「なんだ。トイか。ここで何してるんだ?」
俺は、声をかけてきた兵士―――トイに話しかけた。
トイは、俺より幾つか年の若い兵士だ。
「なんだ。とは失礼ですねぇ。何って庭内に不審者がいないか見回ってるんですよ。
ユーリさんこそ、何してるんですか?ユーリさんは大広間の前だったと思うんですけど?」
「交代の時間になったんだ。これから仮眠室に行って、一時間の仮眠をとるんだよ。」
「あぁ、なるほど。そうだったんすか。それじゃあ、引き止めちゃだっめだったすね。」
それでも、まだここは月明かりが差し込んできて明るい方だ。
王宮内部の廊下はさらにもう少し暗いことだろう。
俺は、王宮内をただ歩いていた。
現在、俺が歩く場所は舞踏会が行われている所から少し離れているためか、人の声もしなければ、誰もいない。
まぁ、この場所に誰かいたらそれは不審人物のわけだが―――――。
それにしても、暗い。
「ユーリさん!!」
突然、後方から声をかけられた。しかし、振りかえっても誰もいない。
俺が怪訝そうな顔をすると、もう一度声をかけられた。
「違うっす。そっちじゃないっす。」
あぁ。
声をかけた人物は廊下に面している庭にいた。
「なんだ。トイか。ここで何してるんだ?」
俺は、声をかけてきた兵士―――トイに話しかけた。
トイは、俺より幾つか年の若い兵士だ。
「なんだ。とは失礼ですねぇ。何って庭内に不審者がいないか見回ってるんですよ。
ユーリさんこそ、何してるんですか?ユーリさんは大広間の前だったと思うんですけど?」
「交代の時間になったんだ。これから仮眠室に行って、一時間の仮眠をとるんだよ。」
「あぁ、なるほど。そうだったんすか。それじゃあ、引き止めちゃだっめだったすね。」

