1周年。
 「1周年、おめでとう!」
 今日は、私とキミの、1周年。
 手作りケーキにロウソクを立てて、火をつける。
 こうやって、キミといられるのは、あのときから。
 1年前の、私の告白から。
 「奏汰くん、私・・・。ずっと好きでした!」
 奏汰くんの、優しい目。
 「そんなの、俺もだよ、ずっと好きだった。」
 キミの少し赤くて照れた笑顔に、私は涙した。
 キミのこと、ずっと好きだよ。
 私たちは、ケーキに立てたロウソクの火を静かに吹き消した。

                             END