悪戯なキス



それまではどうぞ、
ご自由に散策して頂いて
構いません。

よろしいですか?」

そう言って丁寧に
手をさしのべて来る。

こちらを
まっすぐと見据えるその瞳は、
まるで光の様に金色で、
ついうっかり見入ってしまった。

「…? 女王様?」

「あ、あぁ!

エスコートだったわね!
こんな私で良ければどうぞ?