気がついたら屋上にいた。




もう……人生なんて…どうでもいいや!





どうなっても構わない………





「健……今からソッチに私も逝くからね…」





飛び降りようとしたとき





この世界には、何のために生きていたんだろうっ
生きる価値なんて…あるのだろう?って






『ガシッ!!!』





気づけば誰かの胸の中にいた。





「オマエは…バカだな。死ぬなんて……もったいないぜ。この景色も聞こえてくる音も全てが、無くなってしまうんだそ!大好きだった健との時間は、もう二度と来ないし、健のことを想うことだって、出来なくなるぞ!」





「うるさい!放っといてよ………離してよ!」





「離さねぇー。」




「私は、必要のない人なのよ!」