「あっ!達也!ダメだよもー…」



いつもと変わらない病室で


私、二宮 かれんは生きている。



歳的には、高校三年生に当たるんだけど


体が生まれつき弱い私には、学校というものに行った事がなく


未知の世界だ。



「かれんは今、食べれないんだからいいだろー。」


…そうだけど。


今、私の病室でお見舞いのクッキーを食べているのは


男友達の斉木 達也。