「なんで!?
なんで、私が転校しなきゃいけないの!?」



ある、夏の日。



高校二年になって、やっと生活が落ち着いて来て、彼氏も出来て



幸せな日々を送っていた私、橋田 桃華は



今、親から衝撃の事実を受けている。



「だから、パパの転勤が決まったの。
ここを離れるから、桃華も来なさいって言ってるの。」



お母さんは、昔から厳しかった。



それはもう…昔の人の考え方で


女は男の一歩後を歩いて行けばいい。


男は仕事、女は家庭。



と言うような今の時代には通用しない固定観念を持っている人。