「今日ね、坂本くんがねーっ!」



「うん。」



色々な音が響き渡る、放課後の渡り廊下。

高校二年生の夏。


吹奏楽部のトランペットを吹いている私、高田 遥は


同じトランペットの坂上 優菜のノロケ話を聞いていた。