関係ないなんて言わないでよ。 そんな言葉が喉まで出ているのに、言い出せない私は ただの弱虫。 「…」 「…」 どちら共なく黙ってしまって蝉の声しか聞こえない。 「お前は、好きな人とかいんの?」 「…いるよ。」 あんただよ。 「そっか。」