少女たちの恋心



危ないって叫んだ彼の意味が分からなくて視線を横に向けると


私の方にトラックが走って来ていた。



死ぬ。直感的に思った。



痛いだろうなとか冷静に頭で考えてた。



でも、一向に痛みは来なくて代わりに



私は、温かいものに包まれていた。


それが何なのか、全然理解できなくて。


でも、生きていることだけは理解出来て




その温かいものに目を向けると、血が流れて止まらない彼の姿が目に入った。



認めたくない。


絶対に、認めない。