少女たちの恋心


その時、こんなバカなことを言っても


彼はまだ笑っていた。



その競争に乗ったって、そう思った。



私は走り出して、彼を待ったんだ。



信号が赤だとは知らず。



「危ねえ!奈々っ!!」



「え?」