「何でこんなこと俺がしないといけないんだよ。」

東雲は、文句を吐きながら電球を換えていた。

「ご免なさいね。一ノ瀬さんに話したら救援隊を送るからって。甘えてしまったの。」

藤幸子は、申し訳なさそうに手を合わせて笑顔をクシャッと崩した。一ノ瀬の行きつけで心奪われている美人女将がいる小料理屋へ直哉と東雲は手伝いとして派遣された。