次の日。
朝早くに起きたが剛は、もういなかった。
私は、朝ごはんを頂いて龍さんの千夏さんの部屋に向かった。
「琴葉です。入ってもいいですか?」
「ああ、いいぞ。」
開けると、昨日より鮮やかな色の着物を着た千夏さん。
少し眠そうな龍さんがいた。
「朝早くにすいません。」
「いいわよ〜。で?どうしたの?」
「お世話になりました。迷惑をお掛けするわけにはいきませんので、この後、出発します。」
「そうか、何もしてやれなかったすまないな。」
「いえ、とんでもないです。とても助かりました。ありがとうございました。」
そして、二人の部屋を後にした。
荷物をしまって廊下に出る。
玄関まで行く時、力都くんと出会った。
「お世話になりました。」
そう言うと
「また、いつでも来て。」
ありがとう。

