「とにかく、今日は遅いから寝ろ。」 剛の言葉に頷いて部屋を出た。 自分の部屋に戻って布団に入る。 目を閉じた。 何時間が立っただろう。 一人で寝るということはこの2年一度もなかった。 いつも隣には誰かがいた。 だから、なかなか寝付けなかった。 布団から出て時計を見る。 剛との話から3時間が立っていて、深夜の一時だった。 どうしても眠れず廊下に出た。 空を見上げる。 きれいな満月。 ずっと眺めていた。