「ねぇ、貴方が私を買った理由はわかったわ。
あなたが私を買った理由が、罪滅ぼしや自己満足だったにしても…
私に自由を与えてくれてありがとう。
たぶん…貴方は私を見るたび罪悪感があるのでしょう。」
剛が「俺の家で暮らすか?」
と聞いてくれた時はとても嬉しかった。
けど、これ以上は迷惑を掛けれないし。
私が、辛くなるから。
「剛。私、明日からでも一人暮らしをするわ。」
剛は、少し目を見開いたが
「お前がそう言うなら分かった。金はあるのか?」
金はある。母が私のために残してくれたお金が少し残ってる。
「大丈夫です。」

