「そのころ、喧嘩なんて別に珍しいことじゃなかった。
だから、誰も動けない俺を助けようとしなかった。
意識が遠のきかけた時、さすがに俺どうなるんだ?って不安に思ったさ。
そしたら、『君。大丈夫?』声をかけてくれた人がいた。
その人は俺を背負ってその人の家で俺を手当してくれた。
その後、俺は悲しいことや不安な事、寂しかったりすると、いつもその人の家に行った。
その人は深夜だったとしても俺を快く暖かい家に入れてくれた。」
私は思った。
もし、もし剛が話している人が私の知っているあの人だったら、
私は、やっぱりこの家を出なくてはいけない。

