あれから、いろいろ………しまして、夜八時。
剛が帰ってくる時間となりました。
ガチャ…
「おかえりなさい。」
玄関に向かう。
剛の胸元にはちゃんと指輪があって、安堵しているような表情。
「ああ…。焦った。お前が出てこなかったらどうやって誤解を解こうか…」
私を抱きしめて肩に頭を置く。
走ってきたかのように心臓が速く鼓動を打っている。
「誤解だ。本当に。俺が……」
剛の話を聞くと本当に私の勘違いだった。
あの女の人は秘書で彼女と名乗ったのは嘘。あの指輪はマッサージを頼んで、チェーンを外した時に取られたそうだ。
「そっか…。よかった。もしかしたらって考えたら悲しくて。」
剛が本当のことを言ってるってわかるから信用できる。

