極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)



『はぁ?社長の嫁?ふざけないで!私は社長の彼女よ!』

え…?カノジョさん?

ジョーダンだよね。

『冗談じゃないもん!ほら見て!ネックレスももらったし!』


私に見せ付けるように出すソレは私達の結婚指輪。

なんで持ってるの?

私と剛は双子を育てているから指輪を指にはめることはあまりない。

だから、チェーンにかけて身に着けている。

そのネックレスを何であなたが持ってるの?


まって、あなたがそれを持ってるとしたら私達…えっと、



「む、無理ですよ!すいませんが私にはそういう想いはありませんので!!」


女同士でなんて、私にはできないわ!

ちょうど開いたエレベーターの扉。

私はダッシュで社長室まで行く。

ん?よく考えたら、私ってば変な考えを。あの人もあの人で剛の彼女って…。




コンコン、
中から入っていいぞ。と声が聞こえた。

「失礼します」