その後、子どもは琴葉の両サイドに寝かされ、スヤスヤ眠ってた。
琴葉は集中治療室に運ばれ、大事を取って1日そこで過ごした。
琴葉が一般病棟に移た後。
俺は一人で琴葉に会いに行った。
「琴葉。」
「あ、剛。来てくれたんだ。」
琴葉のベッドの両サイドにはちっちゃいベッド。子供が寝てる。
「改めて。ありがとな。」
「私こそ、ありがとね。帰ってきてくれて。
この子達を授からせてくれて。」
涙目になる琴葉。
「なぁ、」
ここで言うべきだな。
「なに?」
「すべて、終わった。全国の族、組は大森の傘下に入った。
もう、かたがついた。
俺は組長を引退する。
力都に譲る。
だから、ずっと俺といてくれないか?…俺の横で笑っててくれるだけでいい。
子どもが生まれて、いろいろ逆になっちまったけど、
俺と結婚してくれ。」
持ってきた指輪を差し出す。