極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)







「琴葉ちゃんも心配してたんだよ。」




琴葉!?



「琴葉、ここにいるのか!?」




俺が聞くと「あ!剛!いそぎなさい!」




急に変なことを言う。



「どこにだよ?」




「琴葉ちゃん!赤ちゃん産むよ!」






はぁ?話しの展開が急すぎて全くわかんない。





「どういうことだよ!お袋!」





廊下の向こうに走っていくお袋。




おい!俺はここに置き去りか!?




ちくしょう!琴葉!!





「大森様!?」




車いすを乱暴に乗り捨て走る。





骨がきしんでる。



一ヶ月半も寝てたら流石に筋肉が落ちてる。





足がもつれて走れない。




けど、