極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)







それから2週間後、剛は集中治療室から、一般病棟へ移された。





「……いつ目覚めるかわかりません。今、生きてることが奇跡です」




お医者さんそう言う。



「ずっと、眠り続けるならもって1ヶ月です。」




剛の様子を見続けていた医者が言う事。。





何言ってんの?剛が死ぬわけないじゃん。




私、待ってるんだよ?ずーっと。剛を。












「ねぇ。剛?



剛すごいね。強いね。髑髏に勝ったんでしょ?




相手の組長を倒したんでしょ?





聞いたよ。全部聞いた。





ありがとね。戻ってきてくれてありがとね。






ほんとは、わがまま言うとね。





帰ってきて………




お願い。私のわがままを聞いて。




帰ってきてよぉ…!」






剛がいるのに一人しかいない静かさ。