極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)






目を開けると真っ白。




視界の隅に映る点滴。



体を起こそうとしたけど力が出なかったので、首だけ動かして周りを見た。




ここは、たぶん病院の個室。



ソファの上に誰か寝てる。




近くにあったコントローラーでベットを起こす。




「力都君…?」




力都君が目を開ける。




「琴葉!目を覚ましたのか?」






すごい慌てっぷり。




「母さんに伝えなきゃ!」って言って慌ただしく出ていった力都君。