「ほんとー!?やったぁ!」 え…? 千夏さんの顔を見ると涙が見える。 うっすらだけど。 表情も嬉しそう。 「困りませんか?多分私は千夏さんや龍さんに迷惑をかけますよ?」 「何言ってるの?迷惑じゃない。むしろ嬉しいわ。」 感謝してもし尽くせない。 まだ、決まったわけではないけど千夏さんと手を握りしめあって喜んだ。 「佐野琴葉さん。お入りください。」 産婦人科の前の椅子には夫婦で仲良く座ってる人。私みたいな未成年は当たり前だがいなかった。