狭間さんは絞り出す様な声でそう言い、テーブルに両手と額を付けて懇願してする。
大切な人間を殺された憎しみは理解出来なくもない。
嘗ては僕も狭間さんの様に社長に頭を下げた事があったっけな。

「顔を上げて下さい狭間さん」

「…………」

ゆっくりと体勢を直す狭間さんに視線を合わせる。

「先程はキツイ事を言ってしまって申し訳無いです。人殺しを正義と勘違いしている大馬鹿者達を我々で駆除しに行きましょう」

さーて、僕の仕事が始まるぞ。