サヨナラくそ正義―HERO―

急に立ち上がり熱く宣言する狭間さん。
体がでかいと声もでかくなるのだろうか。
鼓膜がびーんって鳴った、びーんって。

「狭間さん。僕は貴方が人を殺めようが殺めまいが、どちらでも良いんですよ。けど……」

僕は一瞬の内に集中力を極限にまで高め、狭間さんの瞳を食い入る様に見る。
瞬間、狭間さんは「ひぃっ」と裏声の短い叫び声を上げながら後ろへ倒れる。
ソファーがあった為、背凭れに背中を打って怪我はしていない様だ。

「な、なんだ今の!」

恐怖のせいか顔を険しく歪めながら狭間さんは言った。