サヨナラくそ正義―HERO―

やめろ、勝手に僕のパーカーのジッパーを下げるな。
僕が桜知を苦手とする理由、それは一つしかない。
彼女は僕を気に入り過ぎている。
自分が自惚れているならまだマシだ。けれど彼女の痛い程に伝わる好意が僕は大の苦手である。

何度夜這いされそうになったことか。
思い出しただけでも嘔吐してしまいそうなので思考回路をシャットアウトしよう。

桜知の密着してくる体を引き剥がす事に専念していると、急に依頼室の扉が開き社長が顔を出して来た。