女性社員がそんな風にフェロモンたっぷり含んだ声で言うと、近くに居た僕の腕を何気無く掴んで依頼室を出る。 ほら来たやっぱり。 僕が彼女、桜知 千夜(おうち ちよ)を苦手とする理由。 それは…… 「おはよう正義くん。今日も寝坊?」 依頼室から出るなり僕の首に手を回して耳元で囁いて来る。 鳥肌が止まらない止まらない止まらない。 「おはよう桜知。遅刻イコール寝坊と考えるのは安易過ぎる発想じゃないかな」 「またまたぁ、正義くんはいつもそうやって受け流すんだから」