朝食を食べていざ学校へ。

私は車に乗り込んで窓の外の景色を眺めた。

私の名前は聖堂玲(しょうどうれい)。

聖堂財閥の長女で、

皇峯学院(こうほうがくいん)に通っている高校2年生の17歳。

皇峯学院はお嬢様とかおぼっちゃまの集まりで、学費も程度も高い。

しばらくして車で溢れかえっている学校に着いた。

みんな大体が車登校だからね。

「いってらっしゃいませ、お嬢様」

「いってきます」

私は鞄を受け取って校門をくぐった。

「おはよ、玲!」

教室に着くと、親友の佐藤美樹(さとうみき)が真っ先に私にあいさつしてくれる。