「暁人さん! ふうちゃんと料理してくるわ!」 絵里のテンションがあそこまで上がるのは珍しい。 ふうちゃんに絵里ママと呼ばせ、 料理に連れて行ってしまった。 さて。 ここには、ふうちゃんがいなくて不機嫌な俺の息子がいるわけだ。 「爽いい子、みつけたな」 くしゃっと頭撫でてやると、 「当たり前だ、俺の女なめんな」 手を振り払う爽は、もう大人の男だ。 「ふうちゃん、死なせんじゃねぇぞ」 「俺を誰だと思ってんだよ」 ふたりでふっと笑った ーーふうちゃん、爽に笑顔を戻してくれて ありがとうな