どんきゃんすとっぷ

「は、颯....?あの、ごめんね?」
『....。』
うわ、やっちまった....。謝罪を重ねているとガラッとドアが開き先生が入ってきた。
やば、座らなきゃ! 自分の席につこうと一歩
踏み出した瞬間腕をつかまれた。
誰にって? 白々しいなぁこの流れだから
普通に颯以外いませんよ。
「は、ちょ、何?」
『体調悪いので保健室行っていいですか?』
この野郎....私は無視かい。
『おぉ、行ってこい! お前、えーっと....』
先生が私を指さして頭を抱える。
「え、私がなにか....」
『あーっと....思い出した!原田凪咲!
付き添ってやれ。』
「遠慮します」
『即答かよ....』
隣でそんな声が聞こえたようだったけど
私はこの際気にしないことにする。
即答できるっていいことだよ、多分。