『ご主人様に逆らったら当然お仕置き。
そのぐらい分かんだろ?』
そう言って耳にキスを落とす。
「ちょっ...!」
距離をとりたいのに無情にも颯の腕と足。
そして下駄箱が私の動きを封じ込める。
『申し訳ございませんって言ってみろよ。』
「意味分かんないっ」
『あーあ。どんどん自分でお仕置き増やして。馬鹿なの?』
「いい加減にして!」
何コイツ何こいつ何こやつ!!調子のるな!!
それでもなお顔を近づける颯についに
ブチ切れた私は....。

――――うめく颯に背を向けて髪をなびかせながら颯爽と歩き出す。途中足をとめて振り返らずに
「なんて清々しい朝。」
そう言葉を残して教室へ向かう。