どんきゃんすとっぷ

と、足元の颯の影が動いた。ゆっくり顔を持ち上げると近づいてくる颯。
「え。」
『ん。』
そう言って差し出されたのは颯の手。
『握手。』
「あ、ああ、うん....」
颯の手に触れようと自分の手を伸ばした刹那。
その腕をとられて私は颯の腕の中にいた。
「ちょ....」
『ほんとごめんな。いきなり。』
「えと、うん」
わざわざ抱きしめる意味!!って言いたくなったけど奴は奴で反省してるようだったから抵抗するのはやめておいた。