どんきゃんすとっぷ

―――
「ありがとうございました。」
『はーい!お大事にね!』
保健室を出てまっすぐ教室へ向かう。
結局あの後は休んで今では校舎に西日が
差し込んでいる。ベッドの上で、颯の
キチガイじみた行動の数々を思い出して
余計具合が悪くなった。無理やり理由を
探してみたけど、あほなことしか
思いつかなかった。どんなことか....?
自覚がなかっただけで実は瀕死だった私を
人命救助の一環として助けてくれた。とか
朝食べたトーストにつけたジャムがついててその甘い香りに誘われるままカブトムシのように群がった。とか。