痛みが和らいできて約30分。
ドンッ! ドスッ!
『…っ?!』
俺寝てたのか?!
勢いよく起き上がろうとすると
ズキッ
『いった…』
頭痛いな…
「(春樹)冬樹?!」
春兄…?秋兄も…?夏兄もいる…!
「(春樹)冬樹、お前痛がってる時にベッドから勢いよく落ちて、気失ってたんだぞ!」
「(秋樹)大丈夫かよ?!」
そっか…俺ベッドから落ちて…。
あれ?
母さんの姿が見えない。
『母さんは?』
「「「……」」」
??
何でみんな黙るんだ?
「(春樹)冬樹が運ばれたって夏樹が連絡したんだ。
したけど ふ〜ん。 それだけだった。」
やっぱ母さんはそうだよな…
俺は、小学3年の時に親と弟が事故で亡くなった。
アキの過去を知った時、屋上で話してたことは、母親と父親と弟を思い出して言ったことだ。
弟の名前は佐月[Satsuki]
兄弟の中で1人だけ春夏秋冬の言葉がはいっていない。
佐月は本当の弟ではないから。
佐月はもともと俺たちのいとこ。
一人っ子だった。
でも佐月の両親が佐月を俺の家に預けて、海外旅行に行った時。
佐月の両親が行方不明になった。
だから、旧姓 服部佐月から小西佐月になった。
佐月の両親が行方不明になったのは佐月がとても小さい時。
佐月は両親の顔を覚えていない。
俺たちが本当の兄弟だと思っていた。
両親は、
本当に愛してくれてた。
優しくて温かくて。
叱るべきときはしっかり叱ってくれて。
大好きだった…。
両親が亡くなってからは里親に預けられた。
その里親っていうのが今の親。
まぁ親と言う名の他人だ。
はっきり言って、会った回数は数えられるほど少ない。
兄弟がいるから平気だけどね。
やっぱり俺が運ばれたって言われても心配とかしないんだな…。
『そっか。』
「(夏樹)あ、俺らが交代でここいるからな。
だから安心しろよ」
『え?』
「(秋樹)何があるかわかんねぇだろ」
『そっそんなんいいよ!
夏兄とか女が待ってるんじゃないの?』
「(夏樹)女と遊んでる暇なんかない。
冬樹がこんな状態なんだから。」
『秋兄は?!学校あるよね?!
春兄も!大学は?』
「(秋樹)まぁ何とかだろ。」
「(春樹)うん。何とかなるよ。」
…なんとかって…
『そんなん悪いって。俺大丈夫だよ』
「(春樹)お前はいつもいつもいつもいつも!
大丈夫大丈夫って全然大丈夫じゃねぇだろうが!」
うっ…
「(夏樹)そーだぞ!アキレス腱切ってんだから!大人しくしとけ!っあ…」
「(春樹)おい、夏樹バカ!」
…え?
アキレス…腱…?
『俺アキレス腱切ったの……?』
「…」
『おい!答えろよ!!!』
涙ながらも夏兄をにらむ。
「(秋樹)…さっき医者の先生が言ってた。
状況を見る限り、アキレス腱を切ってるって。」
う……………そ………………
「(夏樹)リハビリをすれば元の生活に戻れるだろうって言ってたから大丈夫だって!」
『陸上は…?』
「(秋樹)走れるは走れるだろうけど時間がかかるって………
前みたいなタイムをすぐ出すのは無理だって言ってた。」
『どんくらいかかるんだよ?!
1ヶ月くらいで治るんだよな?!』
「(春樹)冬樹の場合はかなりひどいらしい。」
おい…春兄…それ嘘だろ…?
『嘘だろ…?嘘だろ?
嘘って言ってくれよ!
なぁ、嘘だろ!な?』
「(夏樹)認めろよ。
お前はアキレス腱を切ったんだ。」
「(春樹)おい夏樹!
そんな言い方することないだろ!」
俺…しばらく走れないのか…?
リハビリって…
『お金は…?
入院費とかあるでしょ?』
「(夏樹)金は母さんが払ってくれるらしい。」
『ねぇ、確かアキレス腱って手術するんじゃなかった?
テレビで見たよ?
手術費とか高いよね?』
「(春樹)おい、そんなん冬樹が気にすることじゃない。
今は自分の足のこと考えろよ」
『でも…』
「(夏樹)いいから!」
『わかった…』
あとで母さんに電話しとこ…
「(秋樹)そうだ、冬樹。
先生のとこ行くぞ。」
俺は歩けないから車椅子で移動をする。
はぁ…情けな…。
『失礼します』
「(春樹)上田先生いらっしゃいますか」
「(上田)あ、小西さん。
どうぞこちらへ。」
俺と兄貴たちは、別室に案内された。
「(上田)アキレス腱を切ってます。
小西さんの場合はかなりひどいので、完治させるには5ヶ月ほどかかるかと。」
5…ヶ月…?
5ヶ月あったら俺3年になってる…
「(夏樹)リハビリとかしたらもっと早く陸上出来るようになるかもしれないんですよね?!」
「(上田)その可能性は十分にあります」
リハビリ…ね
『そうですか…』
「(上田)でもリハビリをやらないといつまでも回復しませんから。
頑張っていきましょうね。」
『秋兄の大会は?』
「(秋樹)俺は行かせてもらうよ。
最後のチャンスだしな」
そっか…
『頑張ってね』
「(上田)冬樹くんの場合はまだ高校2年ですし、まだまだチャンスはありますよ」
「(春樹)そうだぞ。
冬樹は頑張りすぎなんだよ。
今のうちに少し休んで、それからまた頑張ればいいだろ。」
俺…
それじゃみんなのペースに追いつけなくなる…
走れないってこんなに…
こんなに悔しいんだな…
『ありがとうございました』
秋兄に車椅子を押されて、俺は病室に戻る。
「(夏樹)俺は部活行くけど…大丈夫だよな」
『うん、ありがと』
「(秋樹)頑張って」
「(夏樹)おう」
夏兄が走っていく。
いいな…部活…
「(春樹)こんな時も部活かよ…
本当に部活が好きなんだな」
「(秋樹)しょうがないよ。」
大会…
出たかったなぁ…。
ドンッ! ドスッ!
『…っ?!』
俺寝てたのか?!
勢いよく起き上がろうとすると
ズキッ
『いった…』
頭痛いな…
「(春樹)冬樹?!」
春兄…?秋兄も…?夏兄もいる…!
「(春樹)冬樹、お前痛がってる時にベッドから勢いよく落ちて、気失ってたんだぞ!」
「(秋樹)大丈夫かよ?!」
そっか…俺ベッドから落ちて…。
あれ?
母さんの姿が見えない。
『母さんは?』
「「「……」」」
??
何でみんな黙るんだ?
「(春樹)冬樹が運ばれたって夏樹が連絡したんだ。
したけど ふ〜ん。 それだけだった。」
やっぱ母さんはそうだよな…
俺は、小学3年の時に親と弟が事故で亡くなった。
アキの過去を知った時、屋上で話してたことは、母親と父親と弟を思い出して言ったことだ。
弟の名前は佐月[Satsuki]
兄弟の中で1人だけ春夏秋冬の言葉がはいっていない。
佐月は本当の弟ではないから。
佐月はもともと俺たちのいとこ。
一人っ子だった。
でも佐月の両親が佐月を俺の家に預けて、海外旅行に行った時。
佐月の両親が行方不明になった。
だから、旧姓 服部佐月から小西佐月になった。
佐月の両親が行方不明になったのは佐月がとても小さい時。
佐月は両親の顔を覚えていない。
俺たちが本当の兄弟だと思っていた。
両親は、
本当に愛してくれてた。
優しくて温かくて。
叱るべきときはしっかり叱ってくれて。
大好きだった…。
両親が亡くなってからは里親に預けられた。
その里親っていうのが今の親。
まぁ親と言う名の他人だ。
はっきり言って、会った回数は数えられるほど少ない。
兄弟がいるから平気だけどね。
やっぱり俺が運ばれたって言われても心配とかしないんだな…。
『そっか。』
「(夏樹)あ、俺らが交代でここいるからな。
だから安心しろよ」
『え?』
「(秋樹)何があるかわかんねぇだろ」
『そっそんなんいいよ!
夏兄とか女が待ってるんじゃないの?』
「(夏樹)女と遊んでる暇なんかない。
冬樹がこんな状態なんだから。」
『秋兄は?!学校あるよね?!
春兄も!大学は?』
「(秋樹)まぁ何とかだろ。」
「(春樹)うん。何とかなるよ。」
…なんとかって…
『そんなん悪いって。俺大丈夫だよ』
「(春樹)お前はいつもいつもいつもいつも!
大丈夫大丈夫って全然大丈夫じゃねぇだろうが!」
うっ…
「(夏樹)そーだぞ!アキレス腱切ってんだから!大人しくしとけ!っあ…」
「(春樹)おい、夏樹バカ!」
…え?
アキレス…腱…?
『俺アキレス腱切ったの……?』
「…」
『おい!答えろよ!!!』
涙ながらも夏兄をにらむ。
「(秋樹)…さっき医者の先生が言ってた。
状況を見る限り、アキレス腱を切ってるって。」
う……………そ………………
「(夏樹)リハビリをすれば元の生活に戻れるだろうって言ってたから大丈夫だって!」
『陸上は…?』
「(秋樹)走れるは走れるだろうけど時間がかかるって………
前みたいなタイムをすぐ出すのは無理だって言ってた。」
『どんくらいかかるんだよ?!
1ヶ月くらいで治るんだよな?!』
「(春樹)冬樹の場合はかなりひどいらしい。」
おい…春兄…それ嘘だろ…?
『嘘だろ…?嘘だろ?
嘘って言ってくれよ!
なぁ、嘘だろ!な?』
「(夏樹)認めろよ。
お前はアキレス腱を切ったんだ。」
「(春樹)おい夏樹!
そんな言い方することないだろ!」
俺…しばらく走れないのか…?
リハビリって…
『お金は…?
入院費とかあるでしょ?』
「(夏樹)金は母さんが払ってくれるらしい。」
『ねぇ、確かアキレス腱って手術するんじゃなかった?
テレビで見たよ?
手術費とか高いよね?』
「(春樹)おい、そんなん冬樹が気にすることじゃない。
今は自分の足のこと考えろよ」
『でも…』
「(夏樹)いいから!」
『わかった…』
あとで母さんに電話しとこ…
「(秋樹)そうだ、冬樹。
先生のとこ行くぞ。」
俺は歩けないから車椅子で移動をする。
はぁ…情けな…。
『失礼します』
「(春樹)上田先生いらっしゃいますか」
「(上田)あ、小西さん。
どうぞこちらへ。」
俺と兄貴たちは、別室に案内された。
「(上田)アキレス腱を切ってます。
小西さんの場合はかなりひどいので、完治させるには5ヶ月ほどかかるかと。」
5…ヶ月…?
5ヶ月あったら俺3年になってる…
「(夏樹)リハビリとかしたらもっと早く陸上出来るようになるかもしれないんですよね?!」
「(上田)その可能性は十分にあります」
リハビリ…ね
『そうですか…』
「(上田)でもリハビリをやらないといつまでも回復しませんから。
頑張っていきましょうね。」
『秋兄の大会は?』
「(秋樹)俺は行かせてもらうよ。
最後のチャンスだしな」
そっか…
『頑張ってね』
「(上田)冬樹くんの場合はまだ高校2年ですし、まだまだチャンスはありますよ」
「(春樹)そうだぞ。
冬樹は頑張りすぎなんだよ。
今のうちに少し休んで、それからまた頑張ればいいだろ。」
俺…
それじゃみんなのペースに追いつけなくなる…
走れないってこんなに…
こんなに悔しいんだな…
『ありがとうございました』
秋兄に車椅子を押されて、俺は病室に戻る。
「(夏樹)俺は部活行くけど…大丈夫だよな」
『うん、ありがと』
「(秋樹)頑張って」
「(夏樹)おう」
夏兄が走っていく。
いいな…部活…
「(春樹)こんな時も部活かよ…
本当に部活が好きなんだな」
「(秋樹)しょうがないよ。」
大会…
出たかったなぁ…。

