昼休み。
覚悟を決めて屋上に行く。
あれ?茂田いねぇな。
いるのは女が1人くらい…
ってあれ小町じゃねぇの!?
『小町?』
「小西くん。待ってたよ」
『茂田は?』
「聖也の代わりに来たの。
私に説得してくれた。
小西ならアキを救ってくれる。
って必死に。
だから私、話すね。」
『そっか。茂田にお礼言わなきゃね。
…それで話してもらえる?』
小町はゆっくりうなずいて話し出した。
「私が小学生のとき、超モテ男子と付き合ってた。
やっぱりモテ男子だからファンの子に嫌がらせとかされてて、それに耐えられなくて別れた。
自分の諦めの早さに吐き気がした。
中学2年のとき、ある人に告白されて、喋ったことすらなかったから断ったんだけど、話したり接したりしていく内にだんだん惹かれていって。
結局好きになって告白したら、笑われたの。
お前なんかのこと俺が本当に好きになったと思ってんの?
って言われた。
悔しくて悔しくて。
何でこの人のことなんか好きになったの?何でこの人なの?
って毎日毎日自分を否定し続けてきた。
変だよね…それでもその人のこと好きなんだよ…
もう恋なんてしないって決めた。
恋なんかしなかったらこんなことにはならなかったのに。
もう2度とあんな思いしたくないから」
そう…だったのか…
気づいてやれなくてごめん…
『俺、その気持ち分かるよ。
自分だけ置いてかれた気分がして、必死に追いつこうとしてるのに結果は出なくて。
周りを見るとみんなは自由に羽ばたいてるのに
自分だけカゴの中で羽ばたけずにいる。
このままじゃダメだって分かってんのに立ち直るなんて出来なくて。
過去にとらわれてる自分が恥ずかしくて何もかも全部、嫌いになりそうで
怖くて怖くてたまらなくて
自分がここにいる意味まで考えて
自分が持ってる記憶の全てを忘れたかったけど
あの人との楽しかった思い出まで消えてしまいそうで。
小町。お前は1人じゃねぇよ。
世界中が小町の否定をしたとしても俺だけは小町のそばにいるから。
だから安心してほしい。
俺は絶対にそいつみたいなことしないから。
必ず小町を守るって誓うから。』
やべ。俺何言ってんだよ
カッコよく過去のことなんか語って…
「っ…うぅ……」
っえ?!
こっ小町何で泣いてんの?!
『えっと…どしたの?』
「ありがとう…ありがと…」
『小町…好きだ…』
「私…好きだよ」
ん?何か今気のせいかな
好きだって聞こえた気が…
『え…えっと』
「小西くんのこと好きです。
私と、付き合ってください。」
…………………
え…?
『それって…マジ?』
「本当だよ」
『小町…!好きだ…好きだよ…』
「私も!」
ドンっ
「えっえっと…小西…くん?」
俺は今小町にいわゆる壁ドンってやつをしている。
「んんっ…!」
俺のセカンドキスは
小町 アキでした。

