カラオケで気の済むまで歌ったあたしは、自分の気持ちと向き合うことが出来た。
でも、どうやって言おうかな…

「さて、この後どうするー?」

「あたし、お腹空いた!」

「じゃあ、ご飯食べに…」

「あーっ!もうこんな時間!電車乗り遅れる!」


あたしが愛樹のために提案しかけた時、茉実が大声をあげた。

「あっ、本当だ!あたしもバスあるから帰る。」

「えー、茉実~那由~。みんなでご飯行こ…」

「愛樹っ!」

「え…あ…あれ?あたしもさりげなく時間ヤバいかも!」

「って事だから華奈美!あたしたち帰るね!それじゃ、津川さん、また~。」

「あ、うん、じゃあね。」