ついに約束した日が来た。
仲良し4人組と津川さんとで遊ぶ日。
…って言っても、駅前のゲーセンで遊ぶくらい。
茉実が電車なので、あたしと那由と愛樹は茉実を迎えに行ってから待ち合わせ場所に向かった。

「華奈美ちゃん!!」

お祭りの日以来だった。
あの告白以来、津川さんは朝、コンビニに来てくれなくなっていた。
でも、笑顔の津川さんを見て、あたしはちょっと安心した。

「こんにちわ~。すいません、なんかお邪魔なのくっついてて。」

「そんな、気にしないで!大勢のほうが楽しいしさ!」

「だってよ!!何がお邪魔よ!!」

「あはは、ごめんごめん。」

「こんなとこで固まってるのもなんだし、行こうか。」

「はーい!!」


あたし以外の3人はテンション高めに返事をした。
ゲーセンでは、ビリヤードをやってみたり、ダーツをやってみたり。
初めてのゲームだから、あたしも自然とテンションが上がっちゃって。
いつもの4人組でいるみたいになっていた。

「華奈美ちゃん、すごいはしゃぎっぷり!!」

「え?あ、すいません!!」

「謝んないでよ。華奈美ちゃん、想像と違っててちょっとビックリしたけど、新たな一面見れて嬉しいんだ。」

「そ…そんな…」

「華~奈美っ!!何照れてんのっ!!」

「照れてないで次!!カラオケ行くよ!!」

「カ、カラオケっすか!?」


津川さんが唖然としていた。

「ダメですか?」


愛樹が聞いていた。

「いや、全然!!ダメじゃないよ!!まさか行くとは思ってなかっただけだから。」

「じゃあ、早速向かいましょー!!」


テンションが最高潮に達している那由と愛樹のおかげで、あたしたちは急遽カラオケに行くことになった。