ルービックキューブ

もともと頭のよかった私は不登校になっても母さんや父さんになにも言われなかった。不登校になった日から私はただ、ひたすら家の中で勉強をしていた。その時に心をまぎわらせてくれたのが小説だった。読むだけじゃ足りず、私は書くようになった。私が書いた小説はすごく売れ、いつの間にか人気小説家になっていた。あの守ってくれると言っていた担任は何回もうちに足を運び謝ってきた。後で知ったことだが、あの担任はお金を積まれいじめを黙認していたらしい。そしてあの相談会も私が不登校になるのも計算のうちだったそうだ。その時から私は人を信じられなくなった。

ガバッー
「はぁはぁはぁはぁ…夢…」
なんで今更あんな夢…。はあ、夢見悪っ!あの担任を私は一生恨むわ。担任を恨むのは間違いだってわかってる。だけど、誰かを恨んででもいないと私は私を保てなくなるから。不登校になってから私は不良になり、白桜にきた。人は信じない、人は裏切るものだと心にぎざみながら…。ふぅ、携帯小説でもチェックしとくか…。は?着信履歴、20件⁉︎新着メール35件⁉︎しかもほとんど恵美…。
《どこにいるの?》
《電話に出てよ》
《学校に来ないの?》
ね。メールしとくか。
〔ごめん。今日は学校に行かない〕
蓮にも、迷惑かけたしな。
〔迷惑かけてごめんね蓮。恵美をよろしく。あと、葵に気にするなって言っておいて〕