「なんで言ってくれないのよ。どんな事をされてるの?先生に話してくれない?」
「どうしてですか?」
「え?」
「どうして先生に話す必要があるのですか?」
「先生が助けてあげる」
「結構です。先生に何かしてもらわなくても私だけでどうにかできます」
「できないから今もいじめられてるんじゃないの?」
「っ‼︎」
「話してごらん?先生が龍崎さんのこと守ってみせるから」
「っ、本当にどうにかしてくれるんですか?」
「ええ、もちろんよ。守ると誓うわ。」
「わかりました、正直にお話します。私があっているいじめは一歩間違うと犯罪になってしまうであろうものや、些細なものとたくさんあります。ゴミを机や下駄箱にいれたり、教科書を破り捨てる、靴を隠すなど幼稚なものならかまいませんが、手紙にカッターの刃をいれたり、通った廊下の窓ガラスを割ったりと、最近は度がすぎてきているのが現状です。正直、もう限界だと思っていました。」